お待たせ致しました!日本建築仕上学会2004年度海外視察ツアーの企画がまとまりました。今年はお約束通り、ロスアンゼルスをはじめとし、グランドキャニオン、そしてクライマックスにラスベガスのツアーを組ませていただきました。題して「“LEARNING
FROM LAS VEGAS”TOUR」−「ラスベガスから学ぶツアー」とさせていただきました。
ラスベガスと言うと「何だ、遊びじゃないか…」と誤解されがちですが、とんでもありません!ポストモダニズムの父としても知られるロバート・ベンチューリは、かつて彼のハーバードのクラスの生徒をラスベガスへ連れて行き、ポップカルチャーの徹底調査を計りました。そこで学んだことを、後に「LEARNING
FROM LAS VEGAS」という1冊の本にまとめあげました。いずれこの本がポストモダニズムのバイブルとなったと言っても過言ではありません。
そのような時代から現在に至るまで、ラスベガスは「大人の街」から「ファミリーの街」へと発展を続けてきています。仕上げの観点から言ってラスベガス以上表層的な街はありません。いわば仕上材、技術のメッカで、ラスベガスほど日本建築仕上学会の勉強視察ツアーに向いている街はありません。
また、さらにラスベガスは言うまでもなく、カルチュラル・エンターテインメントのメッカでもあります。モントリオールの大道芸人が集まり発足され、今では世界的に有名なサーカス集団「シルク・ド・ソレイユ」のショー「O(オー)」を見るだけでも日本から遥々ラスベガスへ訪れる価値があると私は確信しています。今回のツアーでは、夜のお勉強会としてシルク・ド・ソレイユの「O」そして「ミスティア」を一応予定しております。「O」は絶対に見ていただきたいと思いますが、「ミスティア」は他にもたくさんある楽しい、おもしろいショーの中からオプションとして選んでいただければ、と思います。いずれにしろ、すべて素晴らしいショーをご覧いただき、参加者一人一人がご自分の感性を磨き、さらなるお洒落なご自分に成長することをお約束致します。大いに期待してください!
ロスアンゼルスでの2日目の朝には、最近出来上がったフランク・ゲーリー設計の「ウォルト・ディズニー・ホール」ならびに、ひと昔前のインダストリアル・クラシシズム溢れる素敵なオフィス「ブラッドベリービル」の見学を楽しんでいただきたいと思います。「ディズニー・ホール」は外壁全面日本からのステンレススチールで覆われており、フランスの戦闘機をデザインするコンピューターソフトの改善版によって設計施工され、1枚として同じパネルがないと評判です。また、ホールの音響設計は日本から永田音響が参加し、なかなかの良い効果をもたらしています。11月20日の晩はマーラー、21日はブロードウェイミュージカルのコンサートが予定されています。アフターシックスコンサートに洒落てお出かけになってみてはいかがですか?
朝の視察だけでは“まだ足りない”とおっしゃる元気な方たちには、午後12件のクラシカル建築を巡るダウンタウンのウォーキングツアーも準備してあります。
基本的にロスアンゼルス及びラスベガスの2日目はフリーにしてありますので、余裕のある方はゴルフ、又はヘリツアー、又はショッピング、もしくはホテルのプールサイドでただただリラックスしてはいかがでしょう。いずれにしろ、ご参加いただけるお一人お一人に忘れられないツアーになるよう、団長として今後もアイディアを振り絞っていこうと思っています。
どうぞ奮ってご参加ください!
「“LEARNING FROM LAS VEGAS”TOUR」でご一緒できることを楽しみにしています!
P.S 日本出発前にすべてご希望のショーを予約完了したいと思いますので、お早めに応募することをお勧めします。出発間際のお申し込みでは、ご希望のショーが確約されない場合があります。ちなみにショーの予約は90日前から可能です。
日本建築仕上学会 第15回海外仕上調査団 団長
鈴木エドワード(鈴木エドワード建築設計事務所)
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